【番外編】Twitter婚活をした話(後編)

前編はこちら↓

 

そうして私たちは予定を合わせ、3人で飲むことになった。

 

Twitterで出会った彼(以下A)には散々ひどいことを言われたが、友達を紹介するくらいには私を評価してくれてたんだなと思うと、単純に嬉しかった。

 

Aと一緒に現れたイケメン編集者(以下B)は気さくな陽キャで、会ってすぐに名刺をくれた。

 

A「俺、普段は友達紹介したりとか滅多にしないんだけど、二人あまりにも似てるからさ」

 

そう言うだけあって、Bは私の男版みたいな人で、すぐに仲良くなれた。

 

あれほど忌み嫌っていたAも改めて喋ると共感できる部分が多く、会は異常に盛り上がり、19時半に集合した私たちは、信じられないことに翌朝4時半まで飲み続けた。

 

店を追い出されたあと、河原を歩きながら缶酎ハイを飲む、大学生みたいな時間があった。

 

何だこれ、エモい。

もし大学のサークルで出会っていたら、私はこいつらと親友になれたかもしれん。

 

ゆるく楽しい時間が流れるなか、なんとなく引越しの話になった。

 

A「そういえばBってそろそろ引っ越すんだっけ?」

 

B「いや、もうちょい先かな」

 

A「あ、彼女と同棲するんだっけ?」

 

B「まだ決まってないけどね」

 

…え!?!?

お前、彼女いんの!?!?!?

 

私「彼女いるんだ…?」

 

B「ペアーズで出会って、まだ付き合って2ヶ月くらい」

 

私「へぇ…」

 

あのぉ…Youは何しにここへ…?

そしてA、お前は何でこいつを私に紹介したんだ…?

目的は何だ???

 

頭の中は疑問符で溢れたが、それを差し引いてもこの日はすごく楽しかったので、私は「まぁいいや」と流すことにした。

 

後日。

 

ただひとりの同業者として、Bとサシで飲む機会があった。

 

前回は聞ける空気ではなかったが、その日はさすがに聞いた。

 

「同業者として、友達として紹介するなら、DMで顔写真送る必要なくない?あの時どんな流れでああなったの?」

 

「確かに笑 何も考えてなかった。お前に似てる奴がTwitterにいたよって言われて、Twitterで婚活してる人って何!?どんな感じの人なんだろ?って気になったから」

 

忘れていた。

 

私に似ている以上、彼もまた、好奇心のバケモノに決まっているのだった。

 

こうして私はTwitter婚活をした結果、なぜか同業者の友人をひとり獲得した。

 

婚活アカの皆さんをフォローしていると、こんなツイートを見かけることがある。

 

<【ご報告】素敵な彼女ができました!出会いはTwitterです!>

 

けっこう奇跡だと思う。

 

でも、素敵な出会いなんてものは、アプリだろうが何だろうが奇跡だ。

 

だから容姿に強いこだわりがない人はやってみてはどうだろうか。

なんせ無料ですから。